・愛染堂
覚園寺の入口正面にあり、1905年に廃寺となった大楽寺の本堂を移築。堂内中央に本尊の木造愛染明王坐像のほか、右に鉄造不動明王坐像、左に木造阿閃如来坐像があり、堂の外から拝観できる。木造阿閃如来坐像は鎌倉十三仏の一つ。紅葉の季節は周囲に色づく真っ赤なカエデが美しい。
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・薬師堂
薬師堂の建築様式は禅宗様である。寄年(1354年)、足利尊氏によって建立されたものであった。尊氏建立当時の本堂は現在より平面、高さともに規模が大きく、屋根も裳階付きであったことが判明している。梁に取り付けた札)には足利尊氏の自筆の銘がある。本尊薬師三尊像のほか、十二神将像、阿弥陀如来坐像(鎌倉市二階堂にあった廃寺理智光寺の旧本尊)、伽藍神像などを安置する。仏像彫刻の多彩さは鎌倉有数。 |
・地蔵堂
地蔵堂には別名黒地蔵の名で親しまれている木造の地蔵菩薩立像(国重文)のほか、信者が寄進した地蔵を安置する。 |
・旧内海家住宅
鎌倉市手広にあった江戸時代の名主の住宅で、1981年に覚園寺に移築された。 |